退院後
退院後の家での生活は、慣れるまで怖かったです。
特にシャワーは注意しました(退院後しばらくは細菌予防のため湯船につかることはできません)。
傷の部分には防水シートをつけてもらっていて、剥がれたら薬局でもあるのでつけるように言われました。
防水シートがとれるだけならいいのですが、剥がれて傷の痛みが増したらどうしようと心配していました。
そのため、シート周辺はシャワーをかけれなかったです…
何かあってもすぐに診てもらえないのは不安でした。
仕事はできるだけ早く復帰しようと考えていました。
最初は日勤で様子見…
そのあと3交代勤務に戻り、力仕事は免除してもらいました。
手術前の腰の痛みはなくなり、痛みは手術の傷部分のみでした。
体内にボルトを入れている感覚はなかったです。
コルセットをつけると傷の部分に当たり痛かったのですが、術後3ヶ月はした方がよいということでつけていました。
春先だったためコルセットをつけていても問題なかったですが、夏場で力仕事だとかなり蒸れると思います(冬だとシャワーがキツイと思います)。
日に日に痛みはなくなっていき、徐々に力仕事もこなせるようになりました。
それから痛みなく8ヶ月が経った頃…
傷部分に激しい痛みがあり、左足のつけね付近に痺れが出始めました…
入院生活を送るうえで…
病院の仕組みやルール、あったら便利なものなどを調べていった方がよいと思いました。
僕が入院した病院は、テレビカードで洗濯機・乾燥機が使えました。
お金を入れる所が塞がれているため、カードがないと使えません…
たまたま家族が1枚買ってくれていたため助かりましたが、自分で買いにいけない場合もあるので、前もって調べておけばよかったです。
衛生面で便利だったのは、液体ハミガキです。
看護師さんに言えば、歯ブラシやコップなどをベット横に持ってきてくれると思いますが、痛みやらしんどさで「もう今日はうがいだけにしよう」と液体ハミガキを使用しました。
どんな症状でも口腔ケアは大切なので、しっかりと磨いた方がよいのですが、それができなくなることも想定していた方がいいです。
そして、すぐに使えるように必要なものはカバンから出して置いておきます(何を出しておけばよいかなどの判断は難しいですが…)。
腰の手術をしてあった方がよいものとして、入浴用の柄つきブラシ?があります。
靴下を履く、足の爪を切る、足先を洗う時の姿勢が痛くてできないので、重宝しました。
これらは病院内にあるコンビニでも買い揃えられます(大きい病院だとコンビニなどある所が多いかもしれません)。
しかし値段も少し高いので、100均などにあるものはあらかじめ買い揃えました。
あとは物ではないですが、もしご家族の方がお見舞いに来てくださって可能ならば、必要のない服などを随時持って帰ってもらうことをおすすめします。
恐らく、「完全に回復してから退院!」ということは少ないと思います…
僕も痛みが残るなかでの退院だったので、荷物は少ないに越したことはありません。
実際に入院してから気づくことも多いですが、入院に関するパンフレットなどを見てわからないところは質問しておく、入院したことがある人に聞くなど、情報収集することで入院生活がより快適になります♪
お見舞い
入院は家族の協力が必ず必要になります。
入退院・手術日・手術前の麻酔の説明(僕は一人で説明を受けましたが、一緒に受けた方が安心だと思います)は、家族に来てもらわなければなりません。
*病院や手術の内容によって違うかもしれません
それ以外にも、お見舞いで来られる方も多いと思います。
僕は「上記の日はお願い、後は大丈夫」と伝えていました。
友達には手術することを言わず、会社の方だけです。
いろいろな考え方があると思いますが、僕は恥ずかしいのと、弱っているところを見られるのが嫌なため、お見舞いは苦手です…
しかし実際は、家族も上記以外の日に食料や服を差し入れしてくれたり、会社の方がお見舞いに来てくださりました。
忙しい中、貴重なお休みの日にご迷惑をおかけしました。
ただ、やはりお見舞いは嬉しいです(笑)
リハビリ頑張ろうと思えたし、はやく貢献できるようになろうと気持ちが引き締まりました。
同じ病室の患者さんを見ていると、既婚の方はパートナーが多かったと思います。
表情が和らいだり、恥ずかしそうにしていたり、微笑ましかったです。
お見舞いはとても繊細なことだと感じました。
患者さん側としては、
・寂しいから元気がほしい
・安心する
・動けないので、洗濯など日常生活の補助
などの理由でお見舞いに来てほしい(必要だ)という人
・恥ずかしい
・リハビリなど一人で集中したい
・迷惑がかかる
などの理由で来てほしくない人がいると思います(理由は今すぐに思いついたものを書きました)。
お見舞いする側としても注意が必要なことは多いと思います。
騒がないなどの基本的な決まりを守ることはわかりやすいですが、症状によってお見舞いの品に気を遣うことも必要ですかね…
食べられる状態でない食べ物を持ってきたり(持ってくる側としてはこれを食べられるぐらい回復してほしいという願いもある?)とか…
気持ちに余裕があれば、「家族にあげよう」とか「自分の状態を知っていてわざと持ってきたな(笑)」とか、すんなりと流せると思います。
ただ、入院中は精神的に参ったり、イライラすることも多いため、無神経だと思うことがあるかもしれません。
人によっても、その時の状態によっても変わってくることかもしれません…
同じ部屋の患者さん
病室は入院前に、大部屋か個室どちらがよいか希望を伝えます(それ以外に特別室?というのもあったような…)
その時の状況で希望通りにいかないこともあるようですが、大部屋を選択しました。
僕は経済的な理由から選びましたが、いろいろなことを加味して選択されるのがよいと思います。
実際に大部屋に入院して思ったことは、大部屋は周りの患者さんによって入院生活がかなり変わってくるということてす。
入院時は4人でしたが、1人退院されてからはずっと3人でした。
特に横の患者さんとはよく話をしてもらいました。
自分の過去の症状を話したり、自分が不完全な状態で退院するときは、親身に寄り添ってくれて、本当に感謝しています。
もう1人の患者さんは、ご年配の方でした。
看護師さんには少しきつい口調でしたが、ご家族がお見舞いに来られたときには、優しい表情になっていました。
看護師さんと話すのが恥ずかしかったり、痛みで感情が抑えられなかったり、理由は様々だと思います。
なぜそういう言動をするのか、初見だけで判断せず、心に寄り添えるようになりたいと思いました。
この方々のお陰で、入院生活がとても温かいものになったと同時に、もっと成長できるように頑張ろうと思えました。
三交代勤務
僕は入院前後、三交代勤務をしていました。
そして、そのことで悩んでいました。
一番の悩みは夜勤時に寝られないということ…
勤務は3日同じ時間の勤務が続き、1日休みがあり、違う時間の勤務が3日続いての繰り返しでした。
夜勤の間はなかなか寝られず、3日間寝不足…夜勤明けの休みはほぼ丸1日寝ていました。
不思議なもので、通常は昼寝をすると「こんな長い時間寝てしまった」ということが多いのですが、夜勤時は1時間以内に目が覚めます。
起きている時間が長いため、悩みごとをする時間が多くなり、毎回憂鬱になっていました。
体力的にもキツく、他のやりたいことができないということもストレスになっていました。
結局3交代勤務は2年で終わりました。
実際に経験させてもらってわかったことは、2年勤務しても寝られない人もいるということ…
よく「2年働けば慣れる」と言われますが、確かに慣れることは多いです。
仕事の要領もわかってくるので、勤務時間いっぱい肩に力を入れるのではなく、力の抜きどころを見極めること…
寝られない時は寝られないなりに、体力を回復できるように自分で状況に応じて対処すること…
でも…誰でも寝られるようになるというのは違った(笑)
これがわかっただけでも大きな収穫だったと思います。
そして、あれこれ悩んでいたなかでの入院…
看護師さんの働いている姿に、すごく勇気をもらいました!
三交代や二交代で働くなかで、あれだけ動いたりあれだけ笑顔で接してくれたり…
入院中は悩むことが多いですが、それ以上に励まされることが多かったです。
仕事に対する考え方も変わりました。
入院生活はいろいろなことを学べる機会となりました。
忘れられない看護師さん
前回の記事で退院までを書きましたが、今回の入院で感じたことをいくつか書いていこうと思います。
今回の入院で、ある看護師さんがとても印象に残っています。
その看護師さんは手術日の担当で、その日以降は当たりませんでした(たぶんです)。
実をいうと、その看護師さんの名前や顔ははっきりとわかりません…
その朝、手術に備えて弾性ストッキング(血栓予防のため)を履いていました。
そこに、「今日担当の〇〇です」と入って来られました(履くことに気をとられて名前を聞き逃しました)。
すでにコンタクトをとっていたため、顔もはっきりとわかりません。
「キツイですけど大丈夫ですか?」などいろいろ気遣ってもらいました。
手術室までの移動の間も、楽しく会話しました。
すごく笑顔が印象的な方でした(笑顔だったのはわかりました)。
手術後はコンタクトを入れて行動していたため、その方を探しました。
恐らくこの方だなと見当はつきましたが、確信がもてなかったため、話しかけていません。
手術後初めてのシャワーで、ナースコールで来てくれたのもその方だと思います(その時はマスクをしていたので余計確信できなかったですが…)。
同じ病室の方がナースコールを押して、病室に入ってきてパッと目があったのも、その方だったと思います。
名前や顔がわからなかったため、余計に気になるのだと思います。
もうわかることは恐らくないですが、初めての入院・手術・全身麻酔で緊張していた中、本当に心強かったです。
本当にありがとうございました。
退院
リハビリを続けていくなか、主治医から退院について聞かれました。
「いつ退院してもいいよ」と言われたので、「できるだけ早くがいいです」と返事をすると…
「じゃあ明日にする?」「じゃあ明日にします。」「了解、無理せんようにね」とあっさり決まりました(笑)
大きい病院だと手術される患者さんが多いので、入れ替わりも早いと思います。
その日のリハビリ時、明日退院することを伝えると、驚かれましたが…(笑)
その日は荷物の整理をして就寝、明日に備えました。
そして、翌日…
看護師さんと忘れ物がないかなどを確認して、病室を出ました。
ナースステーションで看護師さんが拍手をしてくれて、病棟を後にしました。
病院関係者の皆さんには、本当にお世話になりました。
10日程の入院期間は、本当に自分にとって大きいものになりました。
ここからは、退院時の手続きなどを書きます。
退院する準備で気をつけた方がよいと思ったのは、書類関係でしょうか…
診断書などは、手術後の外来の時に言っても書いてくれるとは思いますが、必要な書類は早めに言った方がよいと思います。
お医者さんも看護師さんも忙しそうにしているので、自分の用事を頼みにくいと感じたりもしましたが、優しく応対してくれました。
あと入院費用は、僕が限度額適用申請書を遅く出したからなのか、退院時は概算の額を払いました。
次の外来の時に正確な費用が出て、結果的に少し返ってきました(詳しくわからなくてすみません…)。
生命保険証明書は約2週間かかるので、外来の時に取りにきました。
そして、自分の身体を労ることも大切です。
退院直後すぐは仕事や学校を休まれると思います…
(仕事場や学校に配慮してもらいながら行く方もいるかもしれませんが…)
どちらにせよ、安静にした方が良いです。
僕は退院してからすぐ、配慮してもらいながら働き始めました。
人手が足りなく、迷惑をこれ以上かけられないという思いからでしたが、今思えばもう少し休めばよかったです…
手術が成功しても、今後の過ごし方で油断はできません…