単純に考えること
製造現場で働いているときに、よく「もっと設備に興味もった方がいいよ」と言われていました。
この設備が何のためにあってどういう仕組みか、危険性はどうなのかなど、覚えておく必要があることがたくさんあるためです。
これを機に、日常生活でもできるだけアンテナを張るように心掛けました。
これは何のためにあるのかとか、これは何のマークなのかということを、考えたり調べたりしていました。
以前は複雑に考えれば考えるだけ良いと思っていましたが、今は違う考え方もあるのかなと思うようになりました。
それは、もっと単純に、感情を大切にするということです。
景色を見ても、「まわりの建物は昔の人が…」とか「この景色を維持するためには…」とか意図的に考えを巡らすことも重要ですが、「きれいな景色だな」と自然に芽生える感情を大切にしていきたいです。
単純に考えることで、腰痛に対しても違う捉え方ができるようになりました。
痛みが出たときも、「こういう原理でこうなったから今後は…」と改善策を練る一方で、「この痛みは気のせいかもなあ」と思ってみたり…
痛みを完全になくそうと考えるとしんどいので、うまく付き合っていければと考えるようになったり…
単純に考えたり、敢えてぼーっとすることで、切羽詰まってがむしゃらに突き進んでいたときには思いもつかなかったことが頭によぎったこともありました。
いろいろな不安や悩みや痛みを知れば知るほど、単純に考えることは難しくなりますが、そうすることも選択肢の一つとして大切に持ち続けたいです。